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ガンジス河の漣

第16話 ~ 花嫁行列と猟師 ~

16.一点に集中する心(ダーラナ) アヴァドゥータ(偉大なタントラ行者)は、太鼓を叩き、トランペットを吹き鳴らし、盛大な儀式を伴って草原を通り抜ける花嫁行列を見ていました。行列が通る道のすぐそばに、その騒音や華やかさにまったく注意を払わず、...
ガンジス河の漣

第15話 ~ サドゥ(聖者)と悪人 ~

15.敵と味方もない、誰をも区別しない ある時、一人のサドゥ(聖者)が、人混みの多い通りを歩いていた。  そのとき、うっかり粗暴な悪人の足先を踏んでしまった。男は激昂し、聖者を激しく打ち据え、聖者は気を失って、その場に倒れてしまった。弟子た...
ガンジス河の漣

第14話 ~ サドゥ(聖者)と犬 ~

14.すべては一つ、同じ光 ある時、神に酔いしれた一人のサドゥ(聖者)が、バガヴァンが暮らすラニ・ラシュモニのカーリー寺院にやってきた。ある日、この聖者は食事にありつけず、空腹を覚えていた。しかし、誰にも食べ物を求めようとはしなかった。やが...
ガンジス河の漣

第13話 ~ 世俗を生きるグリハスタ(家住者) ~

13. 男と妻との対話 家庭を持ちながら道を求める人、すなわち、グリハスタの中には、家庭の中にあっても、心を縛られずに生きることができ、そのため世俗に染まることはない、と主張する人がいました。しかし、(ラーマクリシュナは)このような主張に疑...
風のささやき(コラム)

~ ヒマラヤの東西の門 ~

【コラム】カンチェンジュンガとダウラギリ1.異界を分かつ巨大な境界線 — 峻厳なる「東西の門」 ヒマラヤ山脈を仰ぎ見るとき、そこには単なる自然の峻厳さを超えた、目に見えない巨大な「結界」が存在しているように感じられます。その両端に聳え立つの...
ガンジス河の漣

第12話 ~ ラーマの沈黙 ~

12.どこもかしこも、すべてが神 ラーマチャンドラは、師の教えによって深い悟りに触れ、世俗を離れて修行の道に入ろうと心を定めた。これを知った父ダシャラタ王は、賢者ヴァシシュタを呼び寄せ、息子を諭してほしいと願い出た。ラーマのもとを訪れたヴァ...
ガンジス河の漣

第11話 ~ シロップとハエ ~

11.甘露の海に飛び込む ある時、バガヴァンはお気に入りの弟子にこう言いました。「大きな器にシロップを満たしておくと、ハエが四方八方からやってきてそこに止まる。あるハエは器の縁に座って甘い汁を飲むが、またあるハエは中へ飛び込み、その中で転が...
ガンジス河の漣

第10話 ~ マンゴー園の二人 ~

10.最高の至福を味わう まずは、訳文から見ていきましょう。二人の男がマンゴー園に入った。一人は門をくぐるなり、園の中に何本のマンゴーの木があるのか、それぞれの木にどれだけ実がなっているのか、さらにはこの果樹園の価値はいくらになるのかと、あ...
ガンジス河の漣

第9話 ~ 歩く者と抱かれる者 ~

9.神に抱かれて生きるということ まずは、訳文から見ていきましょう。ある父親が二人の息子を連れて野原を歩いていました。一人は父親の腕に抱かれて、もう一人は父親の手を握って歩いていた。空に舞う凧を見て、父の手を離した息子は喜びのあまり手を叩き...
ガンジス河の漣

第8話 ~ バラモンと乳搾りの女性 ~

8.自己を明け渡す 第8話は、川を渡る乳搾りの女性(The Milkmaid Crossing the River)が出てきます。この譬え話(寓話)の訳文、少し長くなりますが、まずは読んでみましょう。ある川の向こう岸に住むバラモンに、毎日牛...