2026-06

ガンジス河の漣

第2話 ~ 壁の向こうの庭園 ~

2.高い壁に囲まれた庭園と、四人目の男の選択今日のお話は、昨日予告した「高い壁に囲まれた庭園」の譬え(たとえ)です。◇ある場所に、高い壁で囲まれた庭園がありました。外にいる人々には、その中がどのような場所なのかまったく分かりません。ある時、...
ガンジス河の漣

第1話 ~ 私はあなた ~

1. ヤントラ、ヤントリ 「ラーマクリシュナの言葉」の中で、寓話(Parables)が集められているのは第4章です。その冒頭は、次のような言葉から始まります。「お母様、私はヤントラ(道具)、あなたはヤントリ(それを動かす方)。私は家、あなた...
ガンジス河の漣

ガンジス河畔にて

~前書き~ 昨日、第一部「カンチェンジュンガの風」(Wind of Darjeeling)は、20話をもって無事完結しました。今日から始まる第二幕「ガンジス河畔にて」(River of Grace)では、スワミ・アベダーナンダの思想的・霊的...
カンチェンジュンガの風

~ 受け継がれる光 ~

20. 西洋への旅立ち ――海の彼方から、一通の手紙が届いた。名を見た瞬間、私の胸は静かに震えた。ナレン――。あのバラナガル僧院の朝、飢えを分かち、祈りを分かち、まだ見ぬ未来を語り合った兄弟。ロンドンから届いた手紙には、短い言葉が添えられて...
カンチェンジュンガの風

~ 沈黙の火 ~

19. ヒマラヤの師 ガンジスの源流から吹き下ろす風は、私の頬を静かに撫でていた。リシケシ。聖なる流れのほとりに建つ、カイラシュ・アシュラム。そこに、長い歳月をヴェーダーンタの探究に捧げ、幾人もの修行者を導いてきた師がいた。私はその足元に座...